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【行事】実は間違いだらけのひな祭りの歌「うれしいひな祭り」と雛人形の飾り方

来週の土曜日はお雛祭りですね。

我が家も今年はお雛様を飾る事が出来て、ひとまずホッとしているところです。

 

2年前に私の七段飾りの雛人形を日本から送ってもらいました。当時は7段の雛人形がブームだったらしいんですが、収納にも飾るにも場所をとりますね… 台は重たいので送れず、DIYが得意の旦那さんに作ってもらう予定だったのですが、忙しくてまだ仕上がっていません…

 

次男君もずり這いして何処へでも行ける様になってしまったので、今年は7段ではなく1段だけをタンスの上に飾りました。それでも立派で大満足!! 

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祝ってもらうはずの娘ちゃんは大泣き…飾ったその日はずーーーーーーっと「怖い! 怖い!!」と言っては泣いていました…

 

母親に「やっと飾れたよー」と話している時に、テレビで実は間違いだらけのひな祭りの歌の番組を見たと聞いたのです。これ、確か去年も同じ話しをしていたと思うんですが…

 

そして、偶然にも今日、こちらの日本人学校で七段の雛人形が飾られていて、長男君に色々とこれなに?あれ何?って聞かれて答えられなかったので、ひな祭りのあれこれを調べてみました。

  

雛祭りに関する豆知識 

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うれしいひな祭りって実は間違いだらけ?

歌詞

【1】

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り

【2】

お内裏様(だいりさま)とお雛様
二人並んで すまし顔
お嫁にいらした ねえさまに
よく似た官女(かんじょ)の 白い顔

【3】

金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒(しろざけ) めされたか
赤いお顔の 右大臣(うだいじん)

【4】

着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り 

 

間違い1!

歌詞2番目の「お内裏様とお雛様 2人並んで すまし顔」

 

お殿様 = 男雛
お姫様 = 女雛

 

この二人を合わせて『お内裏様』

 

お雛様 = お内裏様、五人囃子、三人官女、仕丁、随身、全ての雛人形

 

長男君にも 『お殿様=お内裏様』、『お姫様=お雛様』と間違って教えてしまっています。今はまだ訂正してもどこまで理解してくれるのか分からないので、もう少し大きくなって、娘ちゃんに説明する時に合わせて間違っていた事をお話ししたいと思います。


間違い2!

歌詞3番目の「赤いお顔の右大臣

 

左大臣 = 顔が赤い、お殿様から見て左側に、ひな壇に向かって右側に飾られている。
右大臣 = 顔が白い、お殿様から見て右側に 、ひな壇に向かって左側に飾られている。

 

右・左はお内裏様から見た位置になるのに、歌詞ではひな壇から見て右にいた随身を右大臣とし、『赤いお顔の右大臣』になってしまったらしいです。

 

替え歌

【替え歌1】
あかりをつけましょ 爆弾に
ドカンと一発 ハゲ頭
五人囃子は 死んじゃった
今日は悲しい お葬式

【替え歌2】
あかりをつけたら 消えちゃった
お花をあげたら 枯れちゃった
五人囃子が 死んじゃった
今日は悲しい お葬式

【替え歌3】
あかりをつけましょ 爆弾に
お花をあげましょ 毒の花
五人囃子が 殺されて
今日は悲しい お葬式

【替え歌4】
あかりをつけましょ 爆弾に
どかんと一発 ハゲ頭
五人囃子の ヒゲ太鼓
今日は楽しい ヒゲ祭り

 

地域によって少し異なったりする様ですが、なんだか怖い…
参考元: ひな祭りの歌詞(替え歌も含めて)ご紹介します! | EVENT HUNTER

 

雛人形の『ひな』ってどんな意味?

  • 「雛(ひいな)」とは「ひな」の古語。
  • 「ひよこ」との関連から「小さくてかわいらしい」という意味。

 

参照元: 雛人形(ひなにんぎょう) - 語源由来辞典

 

雛人形って何?

  • 雛人形のひなは、平安時代に女の子たちが紙で作った人形を、紙で作った御殿の中で遊ばせる「雛遊び(ひいなあそび)」に由来。
  • 雛人形は、平安時代に女の子が「雛遊び」、いわゆる現在のおままごととして遊んでいた紙の人形の事。
  • また、平安貴族の婚礼の様子を表しているとも言われている。

 

雛人形の飾り方

  • 雛飾り雛人形や雛道具はそれぞれの格式・序列に即して並べる。
  • 間違って飾り物が落ちても傷つかない様に、上の段から飾るのが良い。

 

一段目

 

お内裏様 :天皇と皇后

 

並べ方

男雛: ひな壇に向かって左側*
女雛: ひな壇に向かって右側*
お神酒を載せた三方: 男雛と女雛の間
雪洞(ぼんぼり): 両脇
金屏風: お内裏様の後ろ

 

*

  • 古来日本のしきたりは「左方上位(左側が上席)」。
  • 雛人形の並べ方も左側(ひな壇に向かって右側)に偉い人、年配の人、格が上の順番に置かれていた。
  • 古い習慣を大事にする京都などは、今でも男雛をひな壇に向かって右側、女雛をひな壇に向かって左側に飾る。
  • これが逆(男雛:ひな壇に向かって左側、女雛:ひな壇に向かって右側)になったのは、大正天皇が皇后陛下の右に立って写真を撮影してからの事。昭和3年に昭和天皇が皇后の右にお立ちになった御大典(即位の式)の写真が全国的に広まり、東京を中心に雛人形もまた男雛をひな壇に向かって右側に飾るようになった。

 

二段目


三人官女: お内裏様の身の回りのお世話をして使える侍女(じじょ)


並べ方

座姿の官女: 中央。一人だけ座っている官女がいる場合は中央。
左手の指が伸びている立姿の官女: ひな壇に向かって左側。
左手の指がものをつかむ様に曲がっている立姿の官女:ひな壇に向かって右側。

 

  • 結婚をすると眉を剃り、お歯黒をつける習慣があった。その為、眉毛がない座姿の官女は既婚女性である事を表していて、三人の中で一番年上ではないかといわれている。

 

三段目


五人囃子(ごにんばやし): 能楽を賑やかに囃し立てる演奏家

 

並べ方

  • ひな壇に向かって右から謡い(うたい)・横笛(よこぶえ)・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓(たいこ)。
  • 左へ行くほど音の大きい楽器を持っている。

 

囃子って何?

歌や舞踊,芝居,動作などをにぎやかにはやしたてる音楽やことば,またそれを演ずる人。日本伝統芸能独特の概念で,民謡などにおけるようにことばや歌によってはやすこともあるが,太鼓を中心にした楽器の合奏でまとまってはやすことが多く,芸能の種類によって囃子も異なる。
引用元: 囃子(はやし)とは - コトバンク

 

四段目


随臣(ずいじん、ずいしん): 平安時代以降に貴族の外出時に護衛として仕えた役官

 

並べ方

左大臣: ひな壇に向かって右側
右大臣:ひな壇に向かって左側
菱餅と掛盤膳(かけばんぜん): 掛盤膳・菱餅・菱餅・掛盤膳の順で中央

 

  • 左大臣の方が格上なので老人の姿、右大臣は若者の姿

 

掛盤膳って何?

お膳の高級品の型

参照元: 人形辞典:説明

 

五段目

仕丁: 御所の掃除などの雑用係


並べ方

台笠(だいがさ)もしくは箒(ほうき)持つ怒り顔: ひな壇に向かって左側
沓台(くつだい)もしくは塵取りを持つ泣き顔: ひな壇に向かって中央
立傘(たてがさ)もしくは熊手を持つ笑い顔: ひな壇に向かって右側

 

仕丁の左右には
橘: ひな壇に向かって左側
桜: ひな壇に向かって右側

 

  • 「左近の桜(さこんのさくら)・右近の橘(うこんのたちばな)」と呼ばれるが、左・右はお内裏様から見ての左右なので、飾る場合は名称とは逆に、向かって左に橘、右に桜を置く。
  • 表情豊かな3人組は、情緒豊かな子に育つようにという願いが込められてのもの。

 

六段目

 

雛道具: 上流武家の婚礼道具

 

箪笥(たんす)・長持(ながもち)・挟箱(はさみばこ)・鏡台(きょうだい)・針箱(はりばこ)・火鉢(ひばち)・衣裳袋(いしょうぶくろ)・茶の湯道具(台子・だいす)など、大名格の武家で使われていた室内用品。

 

七段目

並べ方

御駕篭(おかご): ひな壇に向かって左側
重箱: ひな壇に向かって中央
御所車(ごしょぐるま): ひな壇に向かって右側

 

  • 御駕篭と御所車の置く位置は厳密には決まっていないが、通常は上記の並べ方。

 

御駕篭って何?

  • 平安時代の貴族の嫁入り道具の一つ。
  • 大名もしくは貴族の女性の移動のために使われる駕篭。
  • 座るところを棒で吊るし、2人以上で棒を担いで運ぶ乗り物。

参照元: 雛人形に飾られている御駕籠とは?|伝統の木目込み雛人形・五月人形・浮世人形|真多呂人形公式

 

御所車って何?

  • 牛車とも呼ばれる。
  • 平安時代の皇族や貴族の乗り物。
  • 「玉の輿に乗れますように」「裕福な家庭に嫁げますように」との願いが込められているのではと言われている。

参照元: 雛人形に飾られている御所車とは?|伝統の木目込み雛人形・五月人形・浮世人形|真多呂人形公式

 

次回長男君や娘ちゃんに色々聞かれた時、今日よりきちんと答えられたら良いなと思います。

 

今日もストレスレスな1日になります様に☆