ランニングバイクでバランス感覚を鍛えよう!自転車トレーニングが不要になります♪
ドイツの子供ならほとんどの子供が乗るであろう「ランニングバイク」。
最近は、日本でも乗る子供が増えてきているようですね。
日本語では、
- へんしんバイク(商品名)
- ペダルなし自転車
- バランスバイク(ラングスジャパン社の商標登録)
- ランニングバイク(ストライダー社の商標の一部)
- キックバイク
- キッズバイク
- ウォーキングバイク
などと呼び名が沢山あるようですが、ドイツ語ではLaufrad(ラウフラード 直訳すると「走る車輪」)と言います。
我が家の子供達ももちろんランニングバイクデビューをしています。
最近、ランニングバイクを乗れるようになった娘ちゃん。
そこで今回は、私の子供時代にはなかったランニングバイクについて改めて気になったので、色々調べた事についてまとめてみたいと思います。
ランニングバイクって何?
ランニングバイクとは、「ペダルなし自転車」とも呼ばれる様にペダルのない自転車。
三輪車や自転車のようにペダルがないので、まるで走っているかのように足で地面を蹴って前進する幼児用自転車です。
しかし、「ペダルなし自転車」とは呼ばれていても、行政の公式文書においては『ペダルなし二輪遊具』とされ、あくまでも遊具として扱われています。その為、道路交通法では、公道での使用は認められていません。
何歳から乗れる?
ほとんどのメーカーは2歳以上を対象としています。
ドイツでも、2歳前後の子供が上手に乗って走っているのをよく見かけます。
しかし、実際は2歳という年齢では、自分の動きをコントロールできるだけの能力が充分に発達していない為、少し早過ぎるという意見もあります。
なので、きちんとコントロール出来るようになる2歳半~3歳くらいから乗る練習をするのが賢明です。
とはいうものの、子供の成長や運動能力には個人差がありますよね。
対象年齢に拘らず、子供の成長に合わせて、子供が乗りたいと思う時期に始められると良いですね。
サドルのちょうど良い高さって?
サドルに子供を座らせた時に、両足が地面にしっかりつく事がポイントです。
その際、ピーンと伸ばしてつくのではなく、膝が少し曲がる程度に合わせます。
この高さであれば、子供はきちんと地面を蹴って進む事が出来ます。
ブレーキは必要?
ブレーキがなくても、子供は足を地面につけて止まる事ができます。
なので、ブレーキは必ずしも必須装備ではありません。
ブレーキが付いているランニングバイクを選ぶ際は、子供の圧力で十分にブレーキをかけられる事を確認する事が大切です。
2歳になったばかりの子供は、
- 力が足りない為、ブレーキをかけられない
- 走る事とブレーキをかけるという2つの行為を同時にできる能力がない
為に、ブレーキが子供にとって負担となってしまう可能性があります。
きちんとブレーキを使えるようになるのは3歳くらいだと言われています。自転車に移行の際のブレーキの練習を兼ねる意味では、ブレーキ付きも良いかもしれませんね。
とはいうものの、たとえブレーキが付いていても、ランニングバイクでのブレーキの主体となるのは足。これは、多くのメーカーでブレーキなしのランニングバイクが売り出されている事が物語っています。日本で1番売れているランニングバイクであるストライダーも、ブレーキは付いていないようですね。ここでも、ブレーキは必要ないという事が案に語られているのかも知れません。
我が家は、何も考えずにブレーキ付きを購入しました。旦那さんとしては、スピードを出し過ぎてしまったもしもの時にブレーキを使えるようになっておくことは大切だ、という意見のようです。ブレーキ付きかなしか迷った時には、乗り始める年齢や子供の運動神経などを考慮すると良いと思います。
ランニングバイクのメリット
ランニングバイクのメリットとしては、
- 平衡(バランス)感覚
- スピードをコントロールする感覚
- 反射神経
- 運動神経
が養われる事が挙げられます。
バランス感覚とスピードをコントロールする感覚は、自転車に乗る時に必要になってくる感覚です。
ランニングバイクに乗る事に少し慣れてくると、両足を地面から離してみたり、後輪の横に足を置いてバランスをとりながら進んだりするようになり、遊びながらバランス感覚が鍛えられます。
さらに、ランニングバイクに乗る事で鍛えられた平衡感覚とスピードをコントロールする感覚によって、自転車に移行する時には、
- 補助輪は必要ない
- 特別なトレーニングも必要ない
くらい簡単に自転車に乗れるようになります。
また、ランニングバイクに乗って、遊びながら自然にバランス感覚や反射神経が向上するということは、脳に刺激が与えられるということ。バランス感覚や運動機能をつかさどる小脳が出来上がるのは12歳までと言われています。小さいうちから、遊びながら自然に鍛える事で、運動神経が高まると良いですね。
ランニングバイクのデメリット
スピードが出て危険!
これに尽きるような気がします。
子供がランニングバイクに乗ることに慣れてスピード感を楽しむようになってくると、かなりスピードを出して走るようになります。その速さは、三輪車と比べるまでもなく、親が走っても追いつけない程です。
その為、怪我をしたり、事故を起こす危険性が高まります。
大きな怪我や事故を防ぐには、
- 危険のない広場や親が見守れる範囲で走らせる
- 走る前に言い聞かせをする
ことがとても大切になります。
そしてもしもの時の為に、必ずヘルメットは装着、できればプロテクターも装着させる様にしたいですね。
我が家の場合
長男君
2歳6ヶ月になる春から乗り始めました。
男の子だからか、度胸があるからか購入するやいなやすぐに練習を始め、その日のうちにあっという間に乗る事が出来るようになりました。
そして、始めはゆっくり走る事から始めるのかと思いきや、すぐにスピードを出してサクサク走っていたと思います。
自転車への移行は?
一年後の3歳6ヶ月の春に練習を始めたら、30分もかけずに見事に自転車のペダルを漕いで走る事が出来るようになりました。色んなところで言われている通り、トレーニングなしで乗れるようになった事には感動しました。
でも、問題はペダルを漕いで走る行為ではなく、発進。
自転車の練習をする時って、始めは必ず後ろに回って自転車を軽く支えてもらい発進しませんでしたか?
長男君も恐怖心があったのか、発進が自分でできるようになったのは自転車に乗り始めてから半年後の4歳前だったと思います。毎日練習していたわけでもないので、出来る時期が来たんだと思います。
お友達の子供のケースでも、ランニングバイクを乗ってすぐに自転車に乗れるようになったけど、発進が自分でできるようになるまでにはかなりの期間を要していた子もいます。
娘ちゃん
娘ちゃんと同じ月齢のお友達の子供が2歳2ヶ月ごろに「楽しんで乗っているよ」と聞いて一度乗せてみました。すると、長男君のお下がりであるランニングバイクは大き過ぎて足が地面につくかつかないかという感じで、乗れませんでした。
暖かくなってきた2歳9ヶ月の時に再度挑戦するも恐怖心から5秒乗っておしまい。
そんな感じで、機会がある度に「乗ってみたら?」と促しながら、嫌がったらおしまいを何度か繰り返していました。乗ってみても、恐る恐る乗って、2、3歩ゆーっくり進んでおしまいという感じです。怖いからか、乗れないからかすぐに飽きて他の乗れる乗り物に目移りしていました。
しかし、つい1ヶ月前(2歳11ヶ月)くらいに「乗りたい」と言って自ら乗り始めたんです。
「乗れないでしょ~。」って言ったら、「乗れるよ~。」と言いながら走ってるではありませんか!
スピードはなく、ゆーっくりゆーっくりと慎重派の彼女のペースで走っていました。
それからは、お散歩に行くのも、保育園に行くのもランニングバイク。
乗れるようになって約1ヶ月。すごくゆーっくりで、目的地までどんなけ時間かかんの?というくらいゆっくりでしたが、徐々にスピードも出して走れるようになり、ベビーカーを押しながら追いつくのが大変な時もあります。
そして、ふと足を見ると、何気に両足をあげていて、バランスを取ろうとしていたりします。
子供の成長は十人十色。
その子その子の出来るようになる時期ってあるんだな、とまたもや実感しました。
まとめ
私たちが子供だった時代とは違い、最近の子供達は『遊び』を通して運動刺激を受け、運動機能を発達させる機会が少なくなっています。
そして、竹馬や缶蹴り、馬跳び、コマ回しなどをする代わりに、テレビゲーム、スマホアプリでのゲームやYouTube鑑賞などで時間を過ごす事が多くなり、子供の運動機能の低下が問題視されています。
子供の運動能力の低下が深刻な問題とされる現代において、注目されている運動能力は、なんとバランスバイクで鍛えられるという「平衡感覚」なんだそうです。
この平衡感覚が鍛えられなければ、
- 何もないところで転びやすい
- 転んでも前に手が出ない
- なのでこけ方が悪く大きな怪我になる
- 運動嫌いになる
と負のスパイラルに陥ってしまいます。
子供の運動能力が決まるとされるのは3、4歳~12歳。
この『ゴールデンエイジ』と呼ばれる時期に、ランニングバイクに乗るという遊びを通して自然にバランス感覚を鍛え、運動能力の向上に是非繋げてあげたいですね♪
そして、自転車もトレーニングなしに簡単に乗れるようになると、子供にとっても大人にとってもストレスが減って一石二鳥ですね♪
ランニングバイクの購入を検討中のママ・パパにとって少しでもお役に立てれば嬉しいです♪
今日もストレスレスな一日になります様に☆