アドベントって何?アドベントカレンダーはいつからどうやって始まったの?
12月1日。クリスマス前、子供達が楽しみにしている日の1日です。
それは、待ちに待ったアドベントカレンダーを開けられるから。
クリスマス前になると、アドベントカレンダーやアドベントクランツの様によく耳にする言葉が「アドベント」。
今更ながら一体どういう意味なの?と疑問に思い少し調べてみたので、今回は「アドベント」とドイツのクリスマス前の風習「アドベントカレンダー」についてまとめてみたいと思います。
アドベントって何?
キリストの誕生を祝うクリスマスまでの準備期間がアドベント。
アドベント期間の最後の日曜日は、12月25日前の日曜日となります。
その為、アドベント期間は、最も早い年で11月27日の日曜日から始まり、28日間(2016年、2022年)。最も遅い年は12月3日の日曜日から始まり、22日間(2017年、2023年)。
アドベント(Advent)の語源はラテン語で「到来」を意味する言葉adventus。キリスト教では、「キリストの到来」「キリストの生誕」を意味します。つまり、アドベントはクリスマス前の準備期間であると同時にキリストの生誕を待ち望む期間なのです。
大昔は11月11日(カーニバルが始まる日)から1月6日(Dreikoenigstag=公現祭 昔のクリスマスの日)の期間がアドベントでした。そして、この期間は静かに過ごす時間であり、踊ったりお祝いをすることは出来ず、牛乳と肉類を食べないという断食期間でもありました。断食期間は40日間続き、聖マリティン祭の日である11月11日には、断食前最後の肉食としてガンス(ガチョウ)を食べます。その為、聖マルティン祭の時に食べるガンスは、マルティン・ガンスと呼ばれる様になったと言われています。
アドベント期間の日曜日が6回から4回と現在の形になったのは7世紀。4という数字は、聖書でいうところの堕罪の際に救世主を待たなければいけない期間(キリストが、人間の罪を贖うため、人間として誕生するまでの期間)である4000年の4がシンボルとされています。
時が経ち、断食期間は、アドベントの第1日曜日から12月24日までとなりました。例外として日曜日は断食はせずに楽しむ日にもなりました。そして、12月24日の肉食解禁となる日には、再びクリスマス・ガンスが食卓に並びます。(または、ソーセージとポテトサラダを食する人も多くいます。)
1917年以降は、カトリック教会の風習としての断食は強要されなくなり、クリスマス前に断食をする信者も少なくなりました。
また、アドベント期間は、断食期間だけではなく、クリスマスまでの精神的な準備期間であるとも言われ、悔いを改める懺悔期間でもありました。
アドベントカレンダーの起源・歴史
1838年、クリスマスまでの期間を数える風習は、プロテスタントの牧師でハンブルクの孤児院の創設者であったJohann Heinrich Wichernによって始まりました。礼拝の時に、アドベントの歌を歌い、大きなキャンドルスティックに毎日一本ずつロウソクを灯していきました。
現在、私達が知るクリスマス前の24日を数えるためのアドベントカレンダーの歴史は、19世紀中旬に始まります。1851年頃に、初めて自作のアドベントカレンダーが登場されたと言われています。当初は、12月1日から24日まで毎日壁に1枚ずつ絵を飾っていきました。もっとシンプルなものでは、ドアや壁にチョークで線を24本引いて、それを子供が毎日一本ずつ消していきました。
1902年 初めて印刷されたアドベントカレンダーが、プロテスタント系の本屋さんで登場しました。その1年後の1903年には、ミュンヘンの出版者であった母親が、ひとつの箱に24個のクッキーを結びつけ、家伝の思い出としてアドベントカレンダーを作ったと言われています。クリスマスまで待ちきれない息子が毎日毎日「クリスマスはいつ?」と聞いてくるので、この待つ時間を少しでも楽しく過ごせる様にと息子の為に作ったのだそうです。
現在の窓を開ける仕組みのアドベントカレンダーは、1920年頃に登場したと言われています。そして、1958年にチョコレートが入ったアドベントカレンダーが登場しました。当時は窓を開けてチョコレートを取ると、そこにはクリスマスを象徴する絵が書かれていて、クリスマスを感じさせるものになっていましたが、時代と共に宗教的な意味を失い、プレゼントの様な形へと変わっていきました。
まとめ
今や子供だけではなく、大人も楽しめるくらい種類が豊富にあるアドベントカレンダー。
キャラクター物はなかなかのお値段で、毎年どれにしようか頭を悩ませます。可愛く手作りにしようか?と迷いましたが、「時間がなくて忙しいのに、あえてどうして自分を苦しめるの?」と旦那さんに言われ…(笑)
という事で、今年の我が家のアドベントカレンダーは、こちら⬇︎を購入。
長男君用にはDie drei???。カレンダーには数字は書いておらず、毎日謎を解いて窓を開けていくのだそう。読書嫌いの息子にはピッタリ(笑)
娘ちゃん用にはもちろんアナ雪。色んなシールが入っていて、シールを貼る台紙も付いています。3歳児にはピッタリで、娘ちゃんもとても気に入っています。
次男君用にはまだ要らないだろうと言っていたけど、オーマ(お義母さん)が誰用か分からないけど購入してきてくれたTipToiのアドベントカレンダーを。窓を開ける担当は次男君。TipToiを使って遊ぶ担当は長男君…(笑)
子供達にとっては待ち遠しいクリスマス。
アドベントカレンダーでアドベント期間を少しでも楽しく過ごせると良いね♡
今日もストレスレスな1日になります様に☆