【バイリンガル育児】日本語補習校2年生。漢字はハーフっ子にとってハードル高し。
長男君が無事に日本語補習校3年生に進級しました。
コロナの影響で4月は授業が行われず、5月からの授業はZoom授業。
オンライン授業だなんてどうなる事かと思いきや、本人は何故か楽しかった様でホッとしている今日この頃。
今更ながらですが、そんな長男君の日本語補習校2年生の一年を振り返ってみたいと思います。
宿題が苦痛
毎週
- 新出漢字が5~6個
- 「うつしまるくん」という名のただ写すためだけの練習帳1~2ページ
- 好きな本読み
- 絵日記
- 漢字小テストの勉強
- 教科書の音読
など、ドイツの現地校に通いながら、土曜日に嫌々通う日本語補習校の宿題の量は決して少なくはありません。
いや、日本語がスラスラ読めて、漢字もすぐに覚えられる子にとっては、全然多くない量。
でも、ひらがなもカタカナも精一杯。
その上、小学校一年生で習った漢字もほぼ忘れている。
そんな長男君にとっては、日本語補習校の宿題をする事は苦痛の他何でもありません。
そんな彼の気持ちも分かるので、ガミガミ言いつつも、できる範囲での宿題の量をこなす日々。
それでも、親子のストレスは物凄いものです。
読書が苦手
ドイツ語でも読書が嫌いな長男君。(読んでもらうのは大好き。)
毎週、読書が宿題に出されるけれど、ドイツ語の本ですら「読みなさい!」と口うるさく言わなければ読まない息子に、嫌々やっている日本語の本を読みなさいとは言えない母。
なので、日本語の本を自ら読むことはほぼありません。
就寝前に下の2人に本を読んでいると、嬉しそうに一緒に聞いています。
そんな長男君でも、2年生の終わり頃には、妹・弟に本を読んであげたりする様になりました。しかも、日本語の本も。ま、稀にですが。
そんな少しの成長も嬉しくなるくらい、読書ができません。
漢字のハードルは思った以上
ドイツではほぼ日本語に触れない・目にしない環境です。
漢字になんて触れる機会はほぼゼロに等しい。
読書嫌いなので、ひらがなもカタカナも忘れていきます。
そして、漢字なんて全く頭に入ってきません。ビックリするくらいに!
『目で文字に触れる』ということがいかに大事かということを、今更ながらに実感しています。
毎週行われる漢字小テスト
毎週、事前に漢字のプリントが配られて、そのまま漢字小テストが行われます。
点数はというと、お恥ずかしいので公表できません。
その恥ずかしい点数に始めのうちはショックを受けていたけど、慣れるとはなんとも怖い。時間と共にどんな点数をとっても、ショックは受けなくなった模様。
10問しか出ないのに。
たった10問だけ覚えればいいのに。
という、その10問ですら覚えるのが難しい。
相当な時間をかけてやらせればできるんだろうけど、遊ぶ時間を全部割いてやらせるまでの気力も私にはなく、適当に済ませていたのもダメなのだとは思います。
でも、現地校の宿題をこなしつつ、さらに漢字を覚えて日記を書いて、ってかなりハードルが高いです。
夏休み・冬休み後の漢字大テスト
夏休みと冬休み明けには、読みと書き各50問の漢字テストが行われます。
夏休み。
そう、ドイツの小学校では一切宿題が出されません。
いや、夏休みのみならず全ての休暇でそうなのです。
休暇 = 休息
職場でも有給休暇は2週間取ることが勧められています。
休暇はリフレッシュのためのもの。
なので、約30日の有給休暇をしっかりと取得する事はある意味義務になっているし、2~3週間取らないとリフレッシュできないという考えのもとです。
なので、「夏休み・冬休み中はドイツの学校は宿題がない。勉強しなくて良いのに何故日本語の学校は宿題があって、勉強をしないといけない?僕はドイツ人だー。」という議論から始まるのです。
ましてや、苦手な漢字テストの勉強。
全く手が進まない…
でもこの漢字テスト、80点取るまで3回再テスト。
読み・書き両方で6回再テストが行われるんです。
もちろん、長男君は再テスト組。
夏休みはギリギリどちらも3回目で合格。
冬休みは頑張って、どちらも1回目の再テストで合格。頑張った!
漢字を覚えるより、意味を理解することの大切さ
私との会話はほぼ日本語です。
でも、兄弟間の言語はほぼドイツ語です。
ドイツの現地校に通い学童にも行っているので、平日は私と過ごす時間も少なく、ほぼドイツ語環境といっても過言ではありません。
そんな環境下、日本語の単語数はかなり少ないです。
私と話す日本語の会話なんて毎日ほぼ同じ。
「〇〇しなさーい。」
「あれしたの?」
「これしたの?」
しまいには、
「何やってんの~!」
てなもんです。
なので、語彙力がない。増えない。
おまけに読書もしないので、増えるわけもない。
漢字を覚える前に、その漢字の意味、漢字テストに出てくるほぼ全ての言葉の意味を説明してあげる必要があります。
夏休みの時はその事に気がつかず、「なんで覚えられないの?」と覚えられない事に理解ができず、それはもうお互い大変でした。
夏休み明けに意味が分かっていないんだという事を発見して、分かっていないであろう単語にドイツ語訳を書き、意味を理解した上で漢字を覚えさせるようにすると、夏休み前よりは少し覚えるのが楽になった感じでした。
その成果が、冬休み明けの漢字テストも再テスト一回で合格に繋がった様な気がします。
ちなみに、漢字テストは練習問題(150〜200個?)の中から厳選50問。
再テストは、本テストと同じテストで再テスト。
なので、ハードルは本テストに比べると低いです。
ハーフっ子でもそれぞれ
日本語は理解できるけど、日頃日本人の親ともほぼ日本語は話さないハーフっ子も日本語補習校に通っているようです。
そして、日本語はほぼ話さないのに、漢字テストは一発合格。
勉強をしなくても、一度見ただけで漢字を覚えられる。
そんなハーフっ子もいる様です。
でも、我が子は残念ながら漢字が全く頭に入らない。そして、書けないタイプ。
なんかの絵?みたいなかんじなのでしょうか。
これはもう賢いとか賢くないとかの問題ではなく、ただ漢字を文字として見れず、頭に入らない。
そんな子に漢字を覚えさせるのは酷かもしれません。
それでも3年生に進学させるのは…
苦しみながらもコツコツと勉強を続けていたら、少しずつでも身について、何か頭に残ってくれるかもしれない。
日本語の語彙も日本語補習校に通うからこそ、少しずつでも増えていく。
- 母親以外の大人(先生)の日本語に触れ
- 同年代の子供達の日本語に触れ
- 日本文化に触れる。
それだけでも、十分に日本語補習校に通う意義があるのではないか。
通っていないと、
「〇ン〇ンぶらぶら、ソーセージ」
なんて、私からは学ばない(笑) いや、学ばなくてもいいけど…
そんな思いで、「日本語補習校行くの嫌だー。」「やめたーい。」と毎週訴える息子をなだめながら、3年生への進学を決めたのでした。
漢字が益々難しくなる3年生。
どうなる事やらですが、のんびり、あまりガミガミ言わないように、細く長く続けていける様、親子共々頑張って行こうと思います。
バイリンガル育児、決して楽ではありません。
親の忍耐が必要です。
今日もストレスレスな1日になります様に☆
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