殿姫殿5人家族

ドイツで殿姫殿5人家族

ドイツで子育て・親育て

HSC傾向のある子供。HSC「ひといちばい敏感な子」の概念をドイツでも広めたい。

3人の子を持って思うこと。

それは、同じ親から生まれてきても、子供の性格は千差万別だということ。


それでも我が家の子供の共通点は、内弁慶。


幼稚園や学校では優等生。先生に怒られるのが嫌で、お友達に嫌われるのが嫌で、良い子ちゃんを演じています。そのストレスもあってか、自宅では親の言う事に耳は貸さず、何度言っても知らん顔。


そんな3人兄弟ですが、中間っ子の娘は、少し違います。


家の中では天真爛漫で陽気な娘。

一歩外を出ると、極度の不安症。


そんな娘は、未だに幼稚園に通うことを嫌がります。

幼児教室の先生に教えて頂いてから、娘は恐らくHSCなのだと思うようになりました。

 

それでも、時折HSCなのか?わがままなのか?その境界線が分からなくなります。そんな時には、彼女の行動や言動を振り返るようにしています。

 

極度の不安症

知らない土地に行くと必ず手を繋ぎ、車や電車が近づくと急いでその場から逃げようとする。

 

自分のことでなくとも、次男君が危ない状況に陥りそうな時に、かなり不安そうに心配して、のんびり構えている私に何か行動する様にと催促する。

 

長男君も少しそういう傾向があったりもするけど、娘に比べると全然。

 

新しい環境が苦手 ~幼稚園に通いたくない~

ドイツでは来年の夏から小学生になる娘。

今年は、幼稚園に通い始めて3年目。

 

それなのに、朝早く連れて行くと、娘のクラスの担当の先生が遅番で教室にいない。なので、他の教室に一旦待機。

 

この、

 

  • 他の教室に行く
  • 他のクラスの先生
  • 他のクラスの子供達


がとっても苦手。

同じクラスの仲の良いお友達がいようがお構いなし。

 

なので、朝から大泣きで先生に預ける事になります。

 

基本、幼稚園が嫌いでお家が大好きです。

 

年長さんプログラムも苦手

今年の夏から幼稚園では、年長さんプログラムが始まりました。

 

ドイツの幼稚園は縦割りなので、他のクラスの年長さんも一緒にするこのプログラム。

 

娘にとってはとっても苦痛のようで…

 

大好きな先生が担当してくれているのにも関わらず、「嫌だー。」と言うので理由を尋ねると、「他のクラスの子が一緒だから…」と。


いつなんど聞いても、答えは同じ。


だけど、遊びながら色々と学べて、やっている事自体は楽しいようで、ただ「他の知らない(娘的に)子」が苦手で仕方がない。


人見知り・場所見知りが激しいなぁ、と小さい時から思ってはいたけれど、5歳になった今も治るどころか、増幅しているような気がします。


そんな娘に難関が…

 

ドイツの小学校の入学面談

日本の様に校区が決まっていて、通学する小学校も住む場所で決まっていれば迷うこともないのに、ドイツは「選択の自由」なのか、市内の小学校からどの小学校へ通わせるか親が決めることができます。

 

そして、9月、10月には入学面談なるものが行われます。

親同伴ではなく、校長先生と子供二人で。

 

人見知りが激しい娘にとっては超難関。

 

絶対に一人では行けないだろうと思い、事前に長男君の担任の先生に事情を話し、「一人でできない場合は同伴で宜しくお願いします。」と校長先生へ伝えておいて頂きました。

 

ドキドキして面談へ向かった当日。

 

名前を呼ばれた娘は、スーッと席を立ち、不安がりもせず、特別支援の先生(校長先生ではなく、特別支援の先生が校長先生が待つ部屋まで連れて行ってくれました。)について行ったのです。


長男君の通っている小学校ということもあり、校長先生の名前は知っていたけど、特別支援の先生とは私も初対面。


まさしく、びっくり仰天な私。


面談中も、何も問題なく全てをこなしていたそうで。


嬉しい反面、幼稚園での行動はなんなのか?

やっぱりわがままなのか?

 

と正直疑問に思ってしまいました。

 

年配の女性・優しい雰囲気の先生が好き

最近、幼稚園にヘルパーで来られる様になった年配の女性。

恐らく50歳後半。年配だけあって、落ち着いているし、優しそう。

 

娘の担任の先生がコロナ陽性ということで、娘のクラスは現在隔離対象。

 

幸か不幸か、隔離対象になる一週間前には長男君のクラスメイトに陽性者が発生して、長男君が隔離対象となり、本人はテストを受けて陰性だったけれど、下の二人も幼稚園は1週間お休みさせていました。

 

ということで、娘ちゃんのクラスのお友達は全員隔離対象なのに、娘ちゃんだけ次男君と一緒に幼稚園に通える事に。

 

娘ちゃんにとっては嬉しいわけがないんだけど、ホームオフィスといえども、2週間も家にいられると全く仕事ができない…

 

ということで、イヤイヤながらも次男君と一緒に通ってもらっています。

 

そんな中、その年配のヘルパーさんには、すぐに心を許せたようで、付いて回っている模様。

 

そして、もう一人。

少しの期間だけ娘のクラスを担当していた優しそうな雰囲気のポーランド人の先生。その先生のお膝にずっと座っていたりする様で。


優しそうで、落ち着いた雰囲気を醸し出している先生が好きな模様。


そういえば、校長先生も特別支援の先生も、落ち着いていて優しそうな雰囲気。


心に余裕がある感じの大人だと、娘も心を許して安心感があるのかな、と最近気が付きました。

 

不安な要因

娘が不安になるのは、大人でななく、子供。


大人だと、しかも娘の好きな優しい雰囲気の大人だと安心感がある。

 

でも、子供だと

 

何をするか分からない。

ましてや、よく知らない子供だと、さらに何されるか分からない。


そんな思いが彼女の心の中にあって、幼稚園、習い事、知らない子供がいる所へは一人では行けない、行きたくない、のかな。

 

と、色々とわかってきました。

 

幼稚園の先生にも知ってもらいたい。

HSC傾向のある子供 ドイツ

コロナ禍で、一番大変な思いをしているだろうと思うのは幼い子供達。

 

親は園内には入れず、先生はマスク着用。

 

子供にとって、ましてや幼い子供にとって特に大切だとされる顔のミミック。

ミミックが見られない状況で、突然ある日を境に園外で先生にバトンタッチ。

 

そんな状況に、たった2、3歳の子供がすぐに適応できるはずもなく。

ましてやHSC傾向の娘にも苦痛で仕方がないはず。

 

でも、そんな子供の感情をよく理解できない、わがままには付き合ってられない、と言うかのように振る舞う幼稚園の先生達(全員ではないですが)。

 

5歳になってもまだ泣くの?

わがままはもうおしまいにしようよ。

 

なんて、心の中では恐らく思っているはず。

 

親である私でも、HSCだろうと思っている私でも、時折そう思ってしまうことがあるので当たり前なんですが…

 

そんな先生達に、HSCという概念を少しでも知ってもらえたら、娘に対する思いも変わるのかな。最近は、そんな風に思う様になっています。

 

先生の教育の為に、年間2回は休園になるドイツの幼稚園。

 

何を学んでいるのか知らないけど、一つのテーマとして取り上げて頂けるとありがたい。

 

今はコロナ禍でなかなか先生とも会話がままならない状況だけど、ドイツ語でも沢山本が出ている様だし、一度声をかけてみよう。


そんな思いを巡らせながら、娘とどう関わっていけばいいのか、未だに悩みに悩んでいる今日この頃です。


今日もストレスレスな一日になります様に☆