原材料のチェックを心がけよう!子供にも多いナッツ類のアレルギーにご注意を。
柿ピーやおかき、クッキーなどにも付いてくるピーナッツ。
そして、アーモンドプードルやヘーゼルナッツパウダーといえば、ナッツ。
ピーナッツやアーモンド等のナッツ類は、重篤なアレルギーを起こす食べ物の1つです。しかし、特に何も考えずに子供に与えてしまっているママも多い気がします。お恥ずかしながら、私は何も考えずに与えてしまっていた1人です。そこで今回は、ナッツ類のアレルギーに関して少しまとめてみたいと思います。
食品表示法での表示義務はどうなってるの?
参考元: 食品表示企画 | 消費者庁
日本で表示義務があるのは、落花生(ピーナッツ)のみ。
一方、EUでは、ナッツ類はアレルギー表示義務品目として指定されています。
ナッツ類には、
- ピーナッツ
- アーモンド
- ヘーゼルナッツ
- ウォールナッツ(くるみ)
- カシューナッツ
- ペカンナッツ
- ブラジルナッツ
- ピスタチオナッツ
- マカデミアナッツ
- クイーンズランドナッツ
が含まれます。
ナッツアレルギーの症状は?
食物アレルギーの症状は、摂取直後から2時間くらいの間に発生することがほとんどです。離乳食で新しい食品を初めて与える場合は、小児科を受診出来るようにと、午前中に与える様にとされていますよね。
症状としては、
- 口、唇、喉の痒みや腫れ
- 皮膚の痒みや乾燥
- 発疹や蕁麻疹
- 腹痛や下痢
- 発汗やめまい
- 吐き気や嘔吐
- 息切れや呼吸困難
- 重篤な場合はアナフィラキシー反応
があるとされています。
特に注意が必要なのは、『アナフィラキシー反応』。
アレルゲンを摂取後15分内に起こり、喉が腫れて呼吸ができなくなり、急な血圧低下による臓器不全や意識障害などの生死に関わるとても危険な反応です。
ナッツ類でもアレルギーが出る場合と、出ない場合があるのは何故?
ナッツアレルギーといっても、ピーナッツは大丈夫だけど、くるみはダメという人がいます。
これは、ナッツ類の植物的な分類の違いからくるもの。
ピーナッツはマメ科、くるみはくるみ科で、属する分類が異なるので、ピーナッツが大丈夫でもくるみにはアレルギー反応を起こしてしまうんですね。
上記表から分かるように、
- ピスタチオは、カシューナッツがダメな場合
- ペカンナッツは、くるみがダメな場合
に注意が必要です。
ナッツ類のアレルギー検査
ナッツアレルギーがあるかどうかは、下記のアレルギー検査を受ければ分かります。
- 血液検査: アレルギー反応を引き起こすたんぱく質である特異的IgE抗体の数値を調べる。
- 皮膚テスト: 皮膚に成分を付着させて反応を確認する。
- 食物経口負荷試験: 実際に食べて、症状の有無を確認する。
ピーナッツに限っては、血液検査にてアレルギー成分の「Arah2」の数値が4.71UA/ml以上の場合、95%以上の確率でアレルギー症状が出るとされています。
血液検査で確認できるナッツは限られていたり、皮膚テストでしか確認できないナッツがあったりと、アレルギー検査も一筋縄ではいきません。
アレルギー採血で測定可能なのは、ピーナッツ、カシューナッツ、アーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツ。マカデミアナッツは、皮膚テストでしか確認できません。
必ず原材料を確認しよう!
最近、世界的にもピーナッツアレルギーの子供の数が増加傾向にあるそうです。
ナッツ類は、クッキーやカレールー、ドレッシングや調味料などにも含まれています。お菓子や加工食品を子供に与える場合は、必ず原材料を確認する事が大切です。
また、アレルギー表示では、ピーナッツは「落花生」と表示されている事もあるので、注意して下さいね。
今日もストレスレスな1日になります様に☆