運動会で必ず使う言葉「フレーフレー」ってどんな意味? 語源は?
4月から日本語補習校に通い始めた長男君。
初めて運動会にも参加しました。
初めての玉入れ、駆けっこ、一生懸命練習した初めてのダンス。とっても楽しかった様です。
ドイツでは、幼稚園でも小学校での体育の授業でもダンスなんてする事はなく、ましてや日本の運動会で披露されるようなダンスの練習なんてないので、こんなにリズム感がないの?と親の私もビックリなくらい長男君のダンスはリズム感なしでやばかったんですが…(笑)
1人だけ右に回転していたり、その事にすら気づいていなかったり…
もう吹き出して笑っちゃう感じで… 我が子ながらお恥ずかしい出来だったんですが、始めは嫌がっていたダンスをみんなと一緒に踊る姿は親バカですが微笑ましかったです。
そして、無事に運動会が終了し家に帰って来ると「フレーフレー」って何?と突然聞かれました。運動会では必ず耳にする応援の言葉「フレーフレー」。長男君もみんなが言っているから意味も分からず一緒になって「フレーフレー」と言いながら、自分の組を応援していた様です。
そこで今回は、私も気になった「フレーフレー」の由来や意味について調べてみたので、まとめてみたいと思います。
フレーフレーの語源や意味
語源
運動会などで使われる「フレーフレー」は、英語のhurrayが由来だと言われています。
そして、この英語hurrayの語源は、ドイツ語のhurraだと言われています。さらに、そのドイツ語hurraの語源は、ロシア語のuraになるんだそうです。さらにさらに、このロシア語uraの語源はというと、モンゴル語のurra。
元々は、モンゴル語だったんですね~。
語源の変遷と意味
モンゴル語hurra: 軍隊の雄叫び「フラー」
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⬇︎モンゴルがロシアを支配していた13~14世紀
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ロシア語ura: 軍隊の雄叫び「ウラー」
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⬇︎ドイツ騎士団が東方に植民していた14~15世紀
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ドイツ語hurra: 船員の気合の言葉だった?
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⬇︎17世紀
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英語hurray: 歓喜や賞賛,激励を表す叫び声
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⬇︎明治38年 アメリカ人が行なっていたものを取り入れる
日本語フレー: 「頑張れ~!」の掛け声
長い歴史を経て、日本へはアメリカで行われていたエール交換を早稲田大学野球部が日本人として初めて取り入れたのです。
ちなみに運動会では、大正時代に使われる様になりました。
広辞苑でも
- フレー【hurray】: (歓喜・賛成の意を表す発声)スポーツの応援に叫ぶ語。頑張れ。→フラー
- フラー【hurrah】: 歓呼・喝采の声。ばんざい。ウラー。→フレー
- ウラー【ura ロシア】: 歓喜・賞讃の叫び声。ばんざい。
参照元: 広辞苑無料検索
という風に、フレーから調べると、上記の語源の変遷の通り、フレー→フラー→ウラーと調べるように示されています。
その他のフレーの語源は?
- 旗を振れの「ふれ」という説。
- 明治時代、一高の運動部の試合について応援団が「奮え、奮え」と声をかけたのが始まり、という説。
参照元: エール (応援) - Wikipedia
語源はあくまでも説であって、フレーフレーの様な擬音語・擬声語は語源の特定が難しい様です。
まとめ
子供時代何も考えることなく使っていた「フレーフレー」。
子供に聞かれて「え?」って思い調べてみましたが、なかなか奥が深かったです。
それでも幼い子供に説明する時は、語源やら難しい事は考えないで、「『頑張れ~!』の意味だよ。」と簡単に伝えておけば良いですよね。 ドイツ語も語源だとされているので、「元はドイツ語だったらしいよ~。」と付け加えれば、我が子には少し知ったかぶりができそうです(笑)。
これからの運動会シーズン。何気に使っている応援の言葉「フレーフレー」について、少しでも参考になれば嬉しいです♪
今日もストレスレスな1日になります様に☆