子供の蜂刺され!蜂刺されの症状と焦らない為の家庭でできる応急処置5つ
最近、長男君がお友達と一緒に徒歩で下校するようになりました。
日本なら小学校に入学すると当たり前に見る光景。
ドイツでは、冬は登下校時に真っ暗だったりするからか、車で親が送り迎えをするのが通常となっています。(とは言っても、ヘリコプターペアレントとしてドイツでも問題視されています。)
一人っ子ならいつでも送り迎えをしてあげれたかもしれません。
でも、下に小さい子が2人いる母親の私には、小学校に入学してまで送り迎えをしなければいけない事が負担で負担で仕方がなく、早く一人で登下校出来るようになってくれたらな~という思いで一杯でした。
そして遂に、近くに住むお友達が集団登校していることを知り、イースター明けから一緒に集団登校させてもらうことになりました。また、最近になってやっと(毎日ではないけれど)お友達と一緒に下校も出来るようになりました。
そんなある日、お友達の家の方が少し遠いので、自転車に乗ってお友達をお家まで送りに行っていた長男君。帰ってくるやいなや、「口の中、蜂に刺された~🐝」と言うではありませんか。
ほんの5分の間に!
しかも、なんで口の中?
なんで口を開けながら自転車を漕いでいたの?
と、たくさんつっこみたくなったんですが、蜂に刺されたことのない私は少しいや結構焦ってしまいました。
口の中を見ると少し赤くなっていたので、とりあえず患部を冷やし、救急へ電話をし対応について指示を仰ぎました。刺された箇所が口の中という事で、すぐに救急病院へ来るように言われ診察を受けたのですが、幸い何もなく塗り薬を処方してもらいました。
そこで今回は、蜂に刺された時の症状や家庭で出来る応急処置について調べたのでまとめてみたいと思います。
子供の蜂刺されと応急処置
「ミツバチが絶滅の危機にある」と言われてはいるものの、ドイツでは夏になるとハチ、特にスズメバチがあちこちに飛んでいます。外のテラスに座って食事をしていたら、スズメバチだらけ。いつ刺されるかと怖くなるくらいです。子供がいると尚更、もしもの時に応急処置の方法を知っていれば焦らなくてすみますね。
蜂に刺された時の症状
局所症状
刺された患部は、赤く腫れあがり、時間とともに痛みやかゆみへと変わります。
刺されたハチの種類によって、激痛を伴うこともあります。
このような局所症状は、約1週間でなくなります。
全身症状
刺されると
- 吐き気、発汗、めまい、ふるえ、気だるさ
- 息苦しさ、息切れ、喉のしびれ、頭痛、嘔吐、めまい
等、全身症状として現れることがあります。
このような症状が出た場合は、すぐに病院での診察が必要となります。
応急処置
針が刺さってしまっている場合、まずは針を抜いて蜂毒を出す必要があります。
針の芯を抜く
ミツバチに刺された場合にのみ、針は毒袋と一緒に刺したところに残ります。
まず、絶対に針を指で抜こうとしない事。
刺された箇所に、毒袋からさらに毒が注入されてしまう恐れがあります。
ピンセットを使って針を抜きます。
外出先でピンセットを持っていない場合は、固いカードなどで横に払うようにして抜きます。もしくは養蜂家の人達がやる様に、手っ取り早く指で払い落とすように抜きます。
スズメバチやアシナガハチの針は、刺された箇所には残りません。
流水で蜂毒を洗い流す
ハチの毒はタンパク質でできているので、水に溶けやすい水溶性です。
大量の流水で洗い流すと効果があります。
蜂毒が口から入ってしまう危険性があるので、決して口で吸い出すことはしないで下さい。
注射器を使って蜂毒を出す
10ml用の注射器の先を切り、ヤスリでこすります。
そして、刺された箇所にあて、吸引します。
強い吸引力で蜂毒を吸い取る事が出来ます。
蜂に刺されてパニックになっている子供の気をそらすにはうってつけですね。
手元に注射器がない家庭が多いと思うので、残念ですが…
本当に効果のある家庭にあるもので応急処置
痛みや腫れ、痒みなどの局所症状に対しては家庭にあるもので簡単に対応ができます。
アイスノンや氷
アイスノンや氷などで患部を冷やします。
冷やす事で血管が収縮し、腫れが治ります。
玉ねぎ
玉ねぎを適当な大きさに切り、患部に押し付けます。
解毒を助けて、腫れが治ります。
お義母さんが子供の頃にハチに刺された時、玉ねぎを患部に当てると腫れが本当に治ったようです。
口の中や咽頭部を刺された場合
口の中や咽頭部を刺される事はとても稀な様です。
でも、刺されたら粘膜が腫れ、窒息してしまう事があるのでとても危険です。
なので、すぐに救急に連絡します。
応急処置としては、患部を冷やし、虫刺され用の抗ヒスタミン薬、コーチゾンなどの薬を塗ります。
同じハチに2回刺されると危険!
全身症状で怖いのがアナフィラキシーショック。
アナフィラキシーショックとは、短時間の間(約10ー15分)に全身にアレルギー症状が出る反応のこと。
1度ハチに刺されると、蜂毒に対してアレルギーを持つ人(抗体を作る)と持たない人がいます。
蜂毒アレルギーを持った人は、腫れや痛みといった局所症状に加え、アナフィラキシーの症状が現れます。
アナフィラキシーの症状としては、
- 全身の蕁麻疹
- 呼吸困難
- 意識障害
- 激しい動悸
- 血圧低下
等があります。この様な症状が現れた場合は、
- 救急車を呼ぶ
- 毒を出す
- 患部に虫刺されの薬を塗る
- 患部を冷やして安静にする
という対応が必要になります。
これが、同じハチに2回刺されると危険だと言われる所以です。
子供の場合、重篤なケースに陥るのは1%の様です。
一度刺されただけでも死に至る場合もあり、また二度目に抗体を作る人もいる為、三度目に危険な症状を発症する人もいます。
蜂毒の強さは上から、
- スズメバチ
- アシナガバチ
- ミツバチ
の順に強くなり、特にスズメバチとアシナガバチには注意が必要です。
まとめ
生死に関わる重篤な症状をもたらす蜂毒。
春から秋にかけてハチの活動は活発になります。
春休みや夏休みなど自然の中でキャンプなどを楽しめる季節です。
子供だけでなく大人でもハチに刺されてしまった場合、応急処置の方法を知っていれば焦らずに適切に対応ができますね。
これからの季節、ハチの多い自然の多い場所に出かける予定のある方に少しでもお役に立てれば嬉しいです♪
今日もストレスレスな一日になります様に☆