殿姫殿5人家族

ドイツで殿姫殿5人家族

ドイツで子育て・親育て

【3人育児】「怒らない子育て」実践は、子供の数が増える程難しい

子育てをしていたら、誰もが感じるイライラとした感情。

この感情を自分の中でどのようにコントロールするかが、子育てをしていく中で大切だと思うのです。

 

でも、親も人間。

時折、いや最近は頻繁に感情をコントロールできない場面に遭遇します。その姿は、まるでいじめっ子がダメだと分かっているのにいじめを続けてしまう感じ。そして、数分後に我に返って落ち込む…みたいな。

 

そん中で目にするのが、「怒らない育児」とか「叱らない育児」。

『怒る』と『叱る』の違いは、

 

『怒る』

  • 自分の為に怒る
  • 自分の思う通りにならず、感情をコントロールできずにガミガミ言うのは「怒る」

 

『叱る』

  • 相手の為に叱る
  • 子供の為を思って言うのは「叱る」

 

そして、子供の数が増える程、この「怒らない子育て」の難しさを実感しています。そんなわけで、近頃なぜかイライラ満開だった自分に喝を入れるべく、今までの育児を振り返ってみました。

 

1人目の時は優しいママだった。

面倒見るのは長男君だけ。

子供が1人だと、その子だけを見ていれば良い。横で泣いていても、直ぐにあやしてあげることが出来る。「ママ、抱っこ」と近づいてくると、すぐに対応してあげられる。彼の欲求には出来るだけ応えて、彼が楽しいように満足できるようにと日々過ごしていた気がします。

 

声を大きく張り上げたことなんて数えるくらいしかない。昔のビデオを見ても、ご飯を食べない長男君にとても優しく諭している私がいる。一度だけ、イヤイヤ期で何が嫌なのかも分からず、ずーっと大泣きするのでお庭に放り出した事はありますが…そんなことも一度だけ。

 

今振り返ると比較的楽な幼稚園児だったのかもしれませんが、自分でもお心穏やかな優しい私がいたなと思えるくらい。

 

2人目ができてもまだ大丈夫だった。

3歳7ヶ月差の2人目。そして、娘ちゃんが1歳4ヶ月の時に3人目妊娠が発覚。

 

まだイヤイヤ期に突入していなかった娘ちゃん。まだまだ何も訳の分からない赤ちゃんだった頃に妊娠が発覚して、2人育児のことは正直あまり記憶が残っていません。長男君の赤ちゃん返りもそれほど酷くなく、そしてまだ言葉を話さない娘ちゃんとの2人育児はまだまだ心穏やかに過ごしていたと思います。

 

3人目が産まれてもまだちょっと大丈夫だった、と思う。

次男君が生まれたのが娘ちゃん2歳2ヶ月の時。まだ何も自分でできないし、言葉も話せない。そしてイヤイヤ期に突入。赤ちゃん返りも(今だにやってますが…)激しい。それでも、次男君が0歳、娘ちゃんが2歳だった頃は「怒らない育児」をある程度は実践できていたような気がします。

 

言葉が発せない子供相手には、優しく接することのできる自分が今でもいるのです。

 

7歳、3歳、1歳の3人育児になって、心の余裕がなくなった。

あっちからこう言われ、こっちからああ言われ。そしてその隣では、椅子や机によじ登ったり、小さなおもちゃを見つけて食べようとする怪獣1歳児次男君。

 

長男君は(まだまだ可愛いもんだけど)「プチ反抗期」。屁理屈ばっかり言って、自分をいつも正当化。すんなり「はい!」と言うことはない。

 

そして、3歳児娘ちゃんは最近少し楽になってきたなーと思っていたのに、またもやこちらも「第2のイヤイヤ期」。そして、お話ができるようになったと喜んでいるのも束の間、言うことがまるでプリンセスで、自分がママかの様。めちゃくちゃ偉そうで、なのにめちゃくちゃ泣き虫。

 

すでに「イヤイヤ期」突入か?と思わせる行動が増えてきた次男君。このお方が超がつくほどややこしくって、目が離せない。階段に1人で登ったり、玄関のドアを開けて1人で外に出て行ったり…

 

ということで、只今我が家は反抗期中の子供が3人。

そんな状況下、心の余裕がなくなっているな、と思う事が増えてきました。

 

一度言って言う事を聞いてくれる子供なんているのかな?

一度言って「はい!」なんて、親の言う事をすぐに聞いてくれる子供っているんでしょうか?我が家には残念ながら1人といません。

 

「一度言って言い聞かせる事は3歳までに躾けないと後になって大変になる。」って言われたりしたけれど、1歳児、2歳児で一度言ったら聞き入れてくれる子供がいたら見てみたい。今1歳児の次男君にしても、何度言っても同じ事を繰り返すし、「ダメ!」と言った事をわざとやったりするし。

 

親の反応を試しているんだろうけど、もうどうしたら良いのよ~となってしまう。そしてもちろん、長男君も娘ちゃんも私の言うことなんて全然聞きません。パパの言うことの方が聞くんですよね…

 

最近の育児を振り返る

毎日言ってしまう言葉が、

 

「○○しなさい!」

「なんでそんなことするの~!」

「○○って言ってるやろ~!」

 

等々。

 

めちゃくちゃ汚い言葉が時折顔を出して自分でもビックリ。それほど感情を露わにしてしまっています。相手はまだまだ幼い子供なのに…でも、本当に言う事を聞いてくれないんですよ。上の子供達と穏やかな会話っていつしてるんだろう?と自分でも考えてしまうくらい。

 

そして、のんびりと子供と一対一で過ごす時間が全くありません。

 

たまに娘ちゃんと2人でお買い物とか行くと、いつもはモンスターなのにとってもお利口さん。でも、家に帰ってきてパパを見たり、次男君を見るやいなやワガママ炸裂、モンスターに変身。長男君もまだまだママ・パパを独り占めしたいようで、時折娘ちゃんに意地悪してみたり。そして怒られて負のスパイラルへ突入。みたいな…

 

後一年経ったら…

次男君がお昼寝中に上の2人とお昼ご飯を食べたり、2人が遊んでいる側で用事を済ませたりしていると、なんともゆっくり穏やかに時間が経つのを感じるのです。上の子供達は私が相手をしなくても、次男君に振り回されない私が同じ空間に一緒にいるだけで満足な様子。

 

そして、子供が2人だったらもう少し上の子供一人一人に時間も割いてあげられるし、もう少し優しいママでいてあげられるのに、なんて思ってみたり。

 

次男君がまだまだ幼く、危なっかしい1歳児だから思うこの思い。決して3人目を生んで後悔をしているわけではありません。でも、上の子供には色々と我慢させていることが多いと言う現状には変わりなく…

 

一年後、長くても二年後には危なっかしい行動も減ってきて、次男君の育児も少しは楽になる。そして、私のイライラも少しは減って、もっと笑顔のママになれるかも。

 

まとめ

f:id:maeuschen:20190110075417j:plain

子育て始めて7年と数ヶ月。

 

振り返ってみると、いかに今は本能で生きている1歳児の小悪魔次男君に振り回されているのかが分かりました。そして、とばっちりを食らっているのが上の2人。

 

3歳になって言葉を話せる様になったけど、まだまだ親の援助が必要な娘ちゃん。わざとママを困らせようとワガママを言っているのではなく、ただ注目して欲しいだけ。保育園も3年目になるけど、日本で幼稚園入園ならまだ年少さんにもなっていない年齢だもんね。

 

小学校に入ってから、何か言うと反論をしてくる長男君。反論するのも、ポジティブに考えれば自分の意見を言える様になった成長の証。自分の意見を持ってしっかりと発言する事が重要視されるドイツでは、とても大切な成長なんだろうな。


1人目の育児中の私を見ていたお友達は、こんな今の私にも「優しいママ」と言ってくれます。そのお友達は引っ越しをしたので、2人目、3人目と生まれて豹変していく私の姿を知りません。

 

言葉を話せるようになっても、意見を言える様になっても、何歳になっても子供は0歳児・1歳児と同じく、本能で生きていて、決してママ・パパを困らせようなんていう意図はないはず。

 

それなら、また『優しいママ』と言われても恥ずかしくない様に、今日から「怒らない育児」を実践してみよう、と誓うのでした。子供達の笑顔が絶えない様に…

 

今日もストレスレスな一日になりますよう様に☆