ドイツ旅行のお土産にも♪豚やてんとう虫などドイツの幸運シンボル7つ+α
年末年始になるとスーパーなどで見かける豚やてんとう虫の形をしたチョコレートやマジパン。
幸運を呼ぶシンボルとされている事は知っていたけど、由来は?と思って調べてみると、豚やてんとう虫以外にもラッキーアイテムとされているものが出てきました。ということで、今回はドイツの幸運シンボルについて由来などを含めてまとめてみました。
ドイツの幸運シンボル7つ
日本では、お守りやダルマ人形、招き猫などがラッキーアイテムとされていますね。ドイツでも色々とある様ですが、身近な7つをご紹介♪
豚(Schwein)
豚は、中世初期から神聖な動物とされ、富や繁栄を象徴する動物とされています。豚を沢山飼っていることが富と幸福の象徴でもありました。また、豚は多産の象徴で、子宝に恵まれるともされています。
思いがけず良い事があったり、幸い小さな怪我で済んだり、ギリギリ試合に勝ったり、試験に受かったりした際に「ラッキーだったね~。」みたいな意味合いで使われる「Schwein gehabt (シュバイン ゲハプト、豚持っちゃった!)」は、これが所以。
クリスマスが終わると、スーパーなど店頭には沢山の豚の形をしたチョコやお菓子が並び、新年のプレゼントとして購入されます。
ちなみにウクライナやルーマニアなどの東欧では、豚は幸運は意味せず、逆にネガティブにとられる事が多いので注意しましょう。
てんとう虫 (Marienkäfer)
てんとう虫を表すドイツ語Marienkäferは、「聖母マリアの虫」という意味。
幸運と勤勉を象徴する虫とされています。
てんとう虫の種類は豊富ですが、ヨーロッパや日本でよく見かけるのは「ナナホシテントウ」。幸運をもたらす数字の7にちなんで、幸運のシンボルとされているのでは、と言われています。
また、1日になんと140種の害虫を食べる事から、生態学的にとても大切な害虫駆除をする虫と見られている事が幸運を呼ぶシンボルとされているのでは、とも言われています。由来としてよく見かける、『農作物が害虫にやられてしまった時に、農民たちでマリア様に祈ると大量のてんとう虫が現れて害虫を食べてくれた』と言われるのも納得ですね。
そして、『てんとう虫が体に止まると幸せが訪れる』と言われたり、『自分の体から離れて飛んでいくと災いも一緒に運び去ってくれる』とも言われます。反対に『てんとう虫を傷つけたり、殺したりすると不幸が訪れる』とも言われるので、てんとう虫が近くに飛んで来たら、幸運を運んで来てくれると思ってそっとしておきたいですね。
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四葉のクローバー(Vierblättriges Kleeblatt)
旧約聖書の伝説によれば、エヴァがパラダイスから追放された時に四葉のクローバーを持っていたとされ、幸運と富を象徴をもたらすものと信じられるようになったという説があります。
また、ヨーロッパでは数字の4は特別な力の象徴で、完璧を意味する事から四葉のクローバーは幸運をもたらすとも言われています。
それぞれの葉には意味があり、
1枚目: 信頼
2枚目: 希望
3枚目: 愛
4枚目: 幸運
を表しています。
古来から、三つ葉のクローバー自体も幸運のシンボルであったので、珍しい四葉のクローバーにはもっと強い力があるとされています。一万分の一とも十万分の一とも言われている四葉のクローバー。自然に見つけるのはラッキー以外の何物でもないので、それこそ幸運をもたらすと言われる所以なのかもしれません。
そして見つけた四葉のクローバーの葉の色で、幸運がいつ訪れるかが分かるとも言われています。明るい色だと、すでに幸運が訪れたことを表し、濃い色だとこれから幸運が訪れることを意味するのだとか。
ヤドリギの枝(Mistelzweig)
ヤドリギは、幸運と永遠の愛を象徴します。そして、ヤドリギの下でキスをすると、間もなく結婚するとも言われています。中世では、魔女との戦いの道具とされていました。
そして、魔除けの為に家や厩舎で飾られました。一年中緑のヤドリギは、冬でも綺麗な花を咲かせ、クリスマスシーズンにはデコレーションとして、魔除けや除災の意味を兼ねて、壁や扉などに飾られます。
ベニテングタケ(Fliegenpilz)
幸運を呼ぶシンボルの伝説は、魔女の世界によるところがほとんどですが、ベニテングタケについては、古ノルドの伝説の世界において、幸運を呼ぶキノコとされていたと言われています。
伝説によると、ベニテングタケは、麻薬と似たような成分であるイボテン酸を含む事から、戦士が痛みを感じない様にと少量摂取し、身体を麻酔をかけた状態にして戦闘に挑んだとされています。こうした戦士は、とても勇敢でとても強いとされていました。
長野県の一部では毒抜きをして食べるらしいです。ベニテングタケが含有しているイボテン酸は、昆布の旨味として知られるグルタミン酸の10倍もの旨味を持つらしいのです。白い水玉模様のような紅い可愛らしいキノコですが、毒性があるので子供は触れないように注意が必要です。
⬇︎こんなピアスも売られている様です。(可愛いけど、つけたくはないかなぁ 笑)
煙突掃除夫(Schornsteinfeger)
むかし、煙突は寒い冬を温めてくれて、食事を作る為の火を起こしてくれる大切なものでした。そして、煙突掃除夫こそが、そんな大切な煙突をきちんと機能するようにしてくれた人なのです。作業をする事で、火事から守り不運を避けたともされています。そんな事から、煙突掃除夫は幸運を運んで来ると言われました。
また、「煙突掃除人と握手をすると幸運が訪れる」とも言われています。ドイツの煙突掃除夫さんが着る黒い作業服のようなコートには必ず金色のボタンが付いていて、幸運をまとっているとも言われているようです。
昔聞いた事がある「チムチムチェリー」の歌。こちらは「煙突掃除人と握手をすると幸運が訪れる」という伝説を基にして作られた歌で、「チムチムチェリー」というのは煙突掃除人(Chimney sweep)と家の煙突の意味であるチムニー(chimney)という言葉を使った言葉遊びらしいですよ。懐かしいなぁ。
蹄鉄・馬蹄 (Hufeisen)
古くから、蹄鉄の鉄には特別な力を解き放す力があると信じられてきました。なので、自宅から幽霊や悪魔を近づけない為の力が必要とされていた当初は、蹄鉄は魔除けのお守りとして使われました。そして、門のように半円で上向きに開いているU字型が、「幸運を受け止める」とされて幸運のシンボルとなりました。
蹄鉄は、玄関やお部屋、お気に入りの場所に飾るだけで幸運を呼び込んでくれるとされています。また、馬が障害物をよける事から、交通安全のお守りとして車に置いておくと良いともされています。幸運を逃さない為には、Uの様に開いている方を上に向けて置くようにしましょう。
⬇︎こんな蹄鉄だと飾るのも可愛いですね。
おまけ +α
招き猫
繁盛・幸運を意味する招き猫。
ドイツでも徐々に浸透して来ているようで、時折ドイツのお店でも見かけるようになりました。
像
中国では幸運のシンボルとされるそうで、幸運・聡明を象徴します。また、像に乗ることは、永遠の幸運を呼ぶとも言われています。ということで、最近はドイツ人の間でも像の置物を贈る事があるんだとか。
まとめ
年末年始には、パン屋さんやケーキ屋さん、スーパーなどの店頭に並ぶ豚やてんとう虫の形をしたチョコレートやマジパン。そして、お花屋さんなどでは、四葉のクローバーに煙突掃除夫やてんとう虫が飾られた鉢植えが並びます。
信じるも信じないも自分次第。大晦日はピンピンしていたのに、長男・次男君と発熱で迎えた2019年。負の連鎖を断ち切るべく、早速幸運アイテムを買ってこようかな〜なんて思いながら過ごしています。
年末年始にドイツに旅行で来られる事があったら、お土産にちょっと変わったドイツならではの幸運グッズは如何ですか?
今日もストレスレスな一日になります様に☆