便秘症の子供にとった対策 〜効果があったもの・なかったもの〜
今年に入って便秘に悩まされる様になった娘ちゃん。
一回お尻が痛かったことがきっかけで便秘になり、その上野菜も食べないからもっと出なくなり… そんな時にとった対策で効果があったもの・なかったものをまとめてみたいと思います。
子供の便秘に効果を感じたもの
中国人のお友達に便秘症の話をすると教えてくれたのが、FlohsamenとLeinsamen。
サイリウム・オオバコ (Flohsamen Schalen)
サイリウムとは、エダウチオオバコと言われる一年草。
ドイツ語ではFlohsamenと呼びます。
食物繊維が豊富で、なんと100g中に85gもの食物繊維が含まれています。便を柔らかくする水溶性食物繊維で、水分を約30倍吸収するのです。便秘解消にはうってつけのサイリウムは、コレステロール値を下げる効果も期待できます。
パッケージには、『スプーン1~2杯を250mlの水分と一緒に摂取すること』と明記されています。子供に与えることについては、飲み方に熟知していない場合は、子供にはあまり与えない様にとの情報もあります。子供に与える際は自己責任となります。
とにかく水分をたくさん吸収するので、摂取する場合は充分な水分を補給する事が大切です。
一方で、サイリウムを大量に摂取すると下痢や胃痛の原因になる為、20g(種皮の場合は10g)を1日の摂取上限とされています。
亜麻仁 (Leinsamen verschrottet)
亜麻仁は、近年「スーパーフード」として日本でも注目されている様ですね。
ドイツ語ではLeinsamenと言って、ドイツではとても安く入手する事ができます。
栄養成分は、
- α-リノレン酸
コレステロール低減や血液をサラサラにして、動脈硬化や脳梗塞、
心筋梗塞や高血圧の予防
アレルギー疾患の改善
- アマニリグナン
肥満改善や肝機能改善
更年期障害の予防や緩和
骨粗しょう症の予防
そして、もちろん食物繊維を豊富に含みます。100g中、便のかさを増やす不溶性食物繊維が9g、便を柔らかくしてスムーズに排出させる為の水溶性食物繊維が15g含まれていて、便秘効果にはもってこいの食品です。
説明の通り、サイリウムを水分に混ぜて飲んでみましたが、飲みづらい… 子供になんて飲ませられない… ということで、サイリウムと亜麻仁をスプーン一杯ずつ、りんごや桃、バナナなどの果物と一緒にヨーグルトに混ぜて食べさせてみました。
おやつは、このヨーグルトを食べてから。果物たくさんヨーグルトでお腹を満たせば、あとのおやつはりんごやパン、時には飴ちゃん一個とかで済ませられて楽チン。そして、このヨーグルトを食べる様になってから、便が柔らかくなって、頑張って気張って出す、というのではなく、自然に出る様になったのです。しかも、ほとんど同じ時間帯に!凄い効果!!
たま~にビフィズス菌配合栄養サプリメント
Milchzuckerがビフィズス菌を含むオリゴ糖だとはいわれるものの、なんとなく疑心暗鬼だったので、オーガニック専門食品店(Reformhaus)でMilchzuckerにはビフィズス菌が配合されているのか聞いてみました。そして、勧められたのが⬆︎のサプリメント。普段はサプリメントに懐疑的な私ですが、藁をも掴む思いだったこともあって購入。成分は、ビフィズス菌の他、イヌリンやコラストラム。
成分表⬇︎。
イヌリンは、水溶性食物繊維で、腸内で水分を吸水してゲル状になり、糖質の吸収を抑制してくれます。そして、腸内ではじめて分解されて、フラクトオリゴ糖になる為、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれます。キクイモやごぼう、ニラなどに多く含まれている栄養素です。
また、コラストラムとは、免疫ミルクとも呼ばれる牛の初乳のこと。免疫物質が沢山含まれている初乳は、細菌やウイルス、病気から赤ちゃんを守ってくれる大切な栄養源。風邪やアレルギーの発症から赤ちゃんを守り、免疫力を高めてくれる初乳は、「黄金の液体」とも呼ばれるほど。牛の初乳に対する研究では、ヒトへの効果も報告されていて、今注目のサプリメントです。
要するに、健康維持・向上、免疫力アップの為のサプリメント。便秘に効果があるのかは???、しかも子供にサプリメント!?という思いもあるので、こちらはたまーにヨーグルトに混ぜるようにしています。
子供の便秘にあまり効果を感じなかったもの
オリゴ糖(Milchzucker)
乳糖、ラクトース、オリゴ糖と呼ばれているMilchzucker。腸内でビフィズス菌の増殖を促進し、便を柔らかくしてくれるので、「自然の下剤」とも言われています。Milchzuckerをヨーグルトにスプーン1杯弱入れて、りんごやバナナなどの果物と一緒に食べさせていました。
そんな時にMilchzuckerは、「牛乳やヨーグルトにも含まれているからあえて与える必要ないよ。」と言われたり、はたまた「乳幼児には期間を気にせず与えて良いので効果的だ。」と目にしたり。
効果を感じる人も多い様ですが、娘には即効性の効果はあまりなかった様に思います。オリゴ糖といっても、お砂糖かなぁなんて思いながら少ししかヨーグルトに入れなかったからかなぁ。
プルーンジュース(Pflaumensaft)
プルーンには食物繊維が豊富に含まれていて、便秘解消に効果的なことは有名な話。乾燥プルーンだと食べてくれないだろうと思って、与えてみたのがプルーンジュース。甘いから飲んでくれるかと思いきや、一口、二口飲むのが精一杯。ということで、効果を感じる人も沢山いるようですが、効果を感じる前に、飲むこと自体があまりできず、娘ちゃんには合わなかった様です。
子供の便秘対策で日頃から気をつけている事
運動をさせる
女の子は男の子に比べるとやはり動く量が少なく感じます。
静かに赤ちゃんごっこをしていたり、お絵かきやパズルをしたり。外に出ても砂場でもくもくとお料理してみたり。その隣でいつも走ったり、動き回っているのは次男君。快便です(笑)。
ということで、お天気の良い時には外に出て「走っといで~。」「運動しないと、ウ○チでないよー。」なんて声かけをして、ちょっと体を動かす様に試みています。すると最近は、「走ろか?」「ウ○チ出るように、運動しよか?」なんて聞いてくる様に。子供って単純だけど、可愛いですね。
毎日野菜スープ
ほうれん草、ブロッコリー、カリフラワー、トマトにきのこスープ、はたまたレンズ豆スープなどメインの野菜を変えて、毎日夕食には野菜スープを作る様にしています。というのも、我が子は半分ドイツ人… 食物繊維たっぷりのひじきやゴボウなどの煮物なんて食べてくれません。具沢山お味噌汁を食べてくれたら、日本人ママの私はとても嬉しいのに、あまり好きではない様で。そして、食べる野菜といえば、Rohkostと呼ばれるキュウリやパプリカ、人参などの生野菜。こちら、幼稚園のおやつにもよく出されます。
そんなだから、1日に摂取できる品数も増えるわけがなく、メインの野菜を変えて、いろんなお野菜を加えたクリーミースープをほぼ毎日作ります。例えば、ブロッコリースープでも、ズッキーニ、コーラビ、人参、玉ねぎ、じゃがいもといった様に4~5種類のお野菜を少し加えて、メインのブロッコリーを多目に入れて作るブロッコリースープ。味付けは、ヒマラヤ岩塩のみ。そこに牛乳、時には生クリームを少し加えておしまい。ヒマラヤ岩塩を使い始めてから、コンソメとかの調味料は使わなくなりました。なので、切って茹でて、攪拌して、塩で味付けで終了!楽チンだけど、栄養たっぷり野菜スープが出来上がります。
まとめ
何かがきっかけで便秘になり、便秘だからお尻が痛くなり、痛いのが嫌でまた我慢してもっと痛くなる。もう負のスパイラル。便秘で苦しんでいる娘の姿は、本当に可哀想でした。一方で、泣き叫びながらトイレにこもり、「出る。」と言いながらも長時間出そうとしない娘の姿にほとほと嫌気を感じてしまったのも事実。ダメだと分かっていても待ちきれず、「出るんやったら出しなさーい!」と何度叫んでしまったことか。(1時間以上こもることもあったので…)
親も感情ある人間だとはいうものの、親としての未熟さ加減に本当に申し訳ない気分で一杯です…
食物繊維豊富なセリウムと亜麻仁の摂取が功を成して、便秘解消へとつながったけれど、日頃から「お野菜食べないとウ○チが出ないよ~。」とか、「運動しないとウ○チが出ないよ~。」等の声かけも、効果があったのかなと思います。
次男君はまだ小さいので、食べない物を無理矢理食べさせても意味がない(いや、2歳前のわけわからん怪獣次男君には無理矢理食べさせられない)。なので、野菜スープはほとんど食べない時があります。そんな次男君を横目に、野菜嫌いな娘ちゃんは「Ich mag die Suppe auch nicht, aber ich muss die essen. 私もスープは嫌いだけど、私は食べないとダメなの~。」なんて、半分笑いながら言う様になり、野菜スープは必ず飲む様になりました。これを言ったのが3歳10ヶ月くらいだったので、4歳にも近づくとこういうことも分かる様になるんだなぁ、と娘の成長を実感した瞬間でした。
便秘で苦しんでいるお子さんをお持ちのママ・パパに、少しでも参考になれば嬉しいです。子供の便秘に効果があるものが、少しでも早く見つかりますように☆
今日もストレスレスな1日になります様に☆