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「なぜなぜ期」の大切さ。子供の発達のマイルストーン。

Warum ist die Banane krumm?

バナナはどうして曲がっているの?

 

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これ、子供がなんで?なんで?って意味のない質問攻めをしてきた時に、旦那さんがよく使う言葉です。要するに、「分からないよね!?」って事。

 

ドイツではよく耳にします。
無意味な質問攻めを終わらせたいんでしょうね。

 

二歳児の娘ちゃん。イヤイヤ期もまだ終わっていないのに、「なぜなぜ期」にも突入してしまったようです。家でも保育園でも、常に「なんで?」を繰り返しています。

 

親にとっては頭が痛くなることもある「なぜなぜ期」。
実は子供には欠かせない発達段階なんだそうです。

 

そんな「なぜなぜ期」について色々調べてみました。

 

 

「なぜなぜ期」っていつくるの?

3歳のお誕生日を迎えるあたりから突入する「なぜなぜ期」。

心理学的には、子供がどんな事にも質問してくる時期を「質問期」と呼ぶのだそう。

 

もう少し詳しく見ると、この質問期は2、3歳頃に始まる第一質問期と、4、5歳で始まる第二質問期があるんだそう。

 

第一質問期では身近なものに対して質問するのに対して、第二質問期になるとより具体的に原因や目的を知りたいが為にする質問に変わっていくんですね。

 

そして、大体6歳くらいでこの質問期は終わるようです。

 

「なぜなぜ期」って何故あるの?

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子供にとって今生きている世界は驚きで一杯。
いつも何か新しい事を体験して、新しい発見がある世界。

だからこそ、

 

なんでも知りたい!

なんでも体感して、吸収したい!

 

と思うのは当たり前のことですよね。

 

特に3歳から5歳の子供達は言葉の発達も助かって、分からない事を言葉で表現する事ができるようになるんですね。

 

それが「なぜ?」に繋がるんだとか。

 

そして、年齢とともに世界に対する見る目は変わってくるし、既に見たり知っている事は新しい目で見るようになってきますよね。

 

だから、ここでも「なぜ?」って知識欲豊富になるんですね。

 

「なぜ?」に秘めた学習能力と成功体験

今まで使ったことのないこの「なぜ?」という言葉で質問すること自体が、高い学びの可能性を秘めているんですって。

 

例えば、


相手の反応を予想する
その後の対応を準備する

 

といった能力を「なぜ?」と質問する事で伸ばしているんだとか。

また、質問して答えをもらうって事は、子供にとっては成功体験になるらしいんです。

 

親である私達は、終わりのない質問攻めをどうやって終わらせようかなって考えてしまいますよね。でも、親として、この「知りたい!」っていう子供の思いにブレーキはかけたくない。

 

だって、どんな回答でも子供達にとっては新しい学びや体験になるのだから。

 

そして、子供にとって恥ずかしがる事なく、気兼ねなくこの「なぜ?」という質問ができて答えを与えてくれるのは、1番信頼できる親なのだから。

 

「なぜなぜ期」は子供の発達にとってマイルストーン

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これまでは親の言う事やルールを多かれ少なかれ聞いていた子供が、意味もなく質問を繰り返す姿。知識欲がとても旺盛で、まるでその姿は「質問して、答えてもらって、また質問する」という終わりのない遊びをしているようですね。

 

親にとっては一瞬手に負えないと思えるこの時期は、実は子供にとってはとても大切な発達のマイルストーンなんですって。

 

なので、答えてもらう事で「知らない事を知る」という経験をした子供は、後に「言われなくても進んで勉強をする」という子に育つんだとか

 

普段、家事や下の子のお世話で忙しい時に、終わりなき意味のない質問をされて、ついつい「そんな事どうでもいいでしょ!」って言ってしまいがちですよね。でも、ちょっと一息ついて丁寧に答えてあげる事がとっても大切なんですね。

 

答えに困った時は、今はネットですぐに調べられるこのご時世。

家事をしている手を一旦中断して、子供と一緒に調べることで、子供にとっては「知る事」が嬉しい体験となって、「知らない事は自分で調べる」という習慣もついて一石二鳥ですね。

 

また、質問攻めに飽き飽きした時は、「もうやめて!」っていうよりも、少し大きい子なら自分で考えるように誘導して、脳に刺激を与えてあげるのはどうでしょう?

 

「どうして歯を磨くの?」

 

こんな質問にも自分で考えるように促して、分からないようなら自ら実験して答えを導き出すようにするのも良いですね。

 

1、2日歯を磨かなければ口の中が気持ち悪くなってくるでしょう。そしたら、「バイ菌で一杯になっちゃったね。虫歯になっちゃうね。」と説明を付け加える事で、歯磨きの重要性が分かるかもしれないですよね。(本当に虫歯になる事は避けたいですけどね。笑)

 

「なぜなぜ期」をチャンスとして捉えよう

「なぜなぜ期」って子供の発達にとってはとても大切なこと。

子供は親に質問しないで、どうやって新しい世界を開いていくのでしょう?

 

だからこそ、「なぜなぜ期」にイライラしてしまっている親は、大変だけど大切な時期だって事に気づいてきちんと対応してあげる事がとても大切なんですね。

 

例えば、この時期を自分にとっても学習のチャンスだと捉えて、一緒に考えてみるのはどうでしょう?

 

「なんで枕投げはダメなの?」

「なんでお箸使うの?」

「なんで夕焼けは赤いの?」

「なんで雨降るの?」

 

普段なら特に何も考えないで当然のことと思っているけれど、答えられるかって聞かれたら答えられなかったりしますよね。上の質問は、実際に娘ちゃんや長男君に聞かれて「うーん」となってしまい、咄嗟に答えられなかった質問です。

 

子供と一緒に考えて調べて答えを出すことで、子供だけではなく大人にとっても「あー!そうなんだ!」って体験になるはずです。

 

子供にとっても親にとっても新しい知識が増えて、発見ができるチャンスになりますよね。

 

また、私達親にとっては、もう一度違う視点で物事を見たり、子供になったみたいに感じてみたりできる機会になるかもしれません。

 

まとめ

「なぜなぜ期」は子供にとって成功体験をもたらす大切な時期。

でも、ママやパパにとっては子供の成長を感じられて嬉しいけど、頭を悩ませちゃう大変な時期。

 

「いい加減にして!」「どうだっていいでしょ!」って思う気持ちをぐっと堪えて、子供達の興味をさらに引き出し、達成感を味わってもらえるように丁寧に対応してあげたいですね。

 

そして何よりも、きちんと対応してあげる事で「自分を見てくれている」という子供の自信にも繋がり、より良い親子の信頼関係を築いていけるのだと思います。

 

片時も目を離せない次男君の対応に追われて大変ではあるけれど、「なぜなぜ期」に突入しつつある娘ちゃん、今でもなお「なぜなぜ期」真っ只中のような長男君に、「ママはいつでも見てくれている」と思ってもらえるように対応していきたいなと思う母なのです。

 

今日もストレスレスな1日になります様に☆