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レモンの農薬・ワックスが気になる方必見!レモンの正しい洗い方4つ。

先日、マルクトでレモンを購入しようとするドイツ人に、「Bioレモン(オーガニックのレモン)を買って、お湯でよく洗う様に」と八百屋さんがアドバイスをしているのを耳にしました。レモンを使うドイツ語のレシピでも、必ず「レモンをお湯で洗う。」と書かれています。

 

レモンは皮ごと使うことが多い果物です。農薬やコーテングされているワックスが気になりながらも、適当にお湯で洗ってしまっていた私。「お湯で本当に洗って取れるの?」と疑問に思い調べてみたら、色々とレモンの洗い方が出てきました。

 

そこで、今回はレモンの気になる農薬やワックス、そしてレモンの洗い方についてまとめてみたいと思います。

 

鮮度を保つ為のワックス  

レモンの正しい洗い方4つ

輸入されるレモンは、収穫後に防カビ剤の入ったワックスでコーティングされています。このワックスは、日本では皮膜剤と呼ばれる食品添加物として扱われています。

 

ワックスをコーティングするのは、長期期間におよぶ運搬や貯蔵中に置けるカビの発生を防ぎ鮮度を保つ為。収穫後に使われるこれらの農薬は、栽培中に使用するものより濃度が強く、果物に残留する農薬の量はとても多くなります。

 

レモンに使用されている防カビ剤4つと危険性

 

  • イマザリル: 肝臓ガンや甲状腺腫瘍ならびに胎児の体重減少の危険性

 

  • チアベンダゾール: 妊婦が摂取すると、体内の赤ちゃんに奇形が起こる催奇形性の危険性

 

  • オルトフェニルフェノール: 細菌や酵母の繁殖を抑える効果もある。チアベンダゾールを伴用することが多いが、伴用した時の安全性を確認する試験は未だ行われていない。

 

  • フルジオキソニル: 染色体異常ならびに腎臓・肝臓・血液に悪影響の危険性

 

毒性が強いとされるイマザリルは、皮だけではなく、果肉からも検出されているデータがあるようです。

 

ドイツ同様日本でも、パック売りかバラ売りかに関わらず、ワックス使用については表記が義務付けられています。ドイツではとても小さく書かれている事が多いので見落としがちですが、きちんと確認する事が大切です。

 

オーガニックのレモン、もしくは日本産レモンが良い

レモンの正しい洗い方4つ

ドイツでは“Bio”(オーガニック)ではなく”Unbehandelt”(未処理)と表示されているレモンを見かけます。このような表示を見ると、あたかも農薬が使用されていないかのように思ってしまいますが、農薬が使用されていないのは収穫後のみです。レモンが木にぶら下がっている間は、農薬が使用されている可能性があります。一方、オーガニック栽培の農産物については、農薬の使用が制限されていて、防腐剤や農産物保護剤の使用は収穫後だけではなく収穫前も禁止されいています。

 

日本産のレモンについては、流通期間が短い為、ワックスを使うことはあまりないようです。

 

皮を擦ったり、皮ごと利用する時は特にオーガニックのレモンや日本国産のレモンをなるべく選びたいですね。

 

レモンの洗い方

レモンの正しい洗い方4つ

オーガニックや日本国産のレモンを選んでも、100%農薬が使用されていないかといえばそうではない場合があります。塩やアルカリ性の重曹にはワックスを削り取ったり、分離して削ぎ落とすと同時に、農薬も落としてくれる効果があるので、きちんと洗い方を知って、農薬を出来る限り口にしないようにしたいですね。 

 

レモンの洗い方は下記の通り。

① 塩で洗う

準備するもの

  • 水     800ml
  • 塩     大さじ4
  • レモン汁     1/2個分

 

1. ボールに全ての材料を入れて混ぜます。

2. レモンを約10分浸けます。

3. レモンを取り出し、水でよく洗い流します。

 

② アルカリ性の重曹(Natron)で洗う

準備するもの

  • 水     800ml
  • 食用の重曹    大さじ2

 

1. ボウルに水を入れ、重曹を加え混ぜて溶かします。

2. レモンを1~2分浸けます。

3. レモンを取り出し、スポンジなどで皮を洗い、最後に水でよく洗い流します。

 

重曹の毒素吸着効果は、なんと塩の約30倍だそうです。

 

使い終わった重曹水は、捨てずにシンクやガスコンロなどの掃除に役立てましょう。重曹水でこすると、キッチン周りがピカピカになりますよ。

 

③ 食器用洗剤で洗う

準備するもの

  • 食器用洗剤
  • スポンジ

 

1. 食器用洗剤を使用し、スポンジでレモンの皮を洗います。

2. 水でよく洗い流します。

 

花王から販売されている「ファミリーフレッシュ」や「キュキュット」には、用途として『野菜・果物・食器・調理用具用』と表記されています。食品衛生法の規定に従って表記されているので、野菜・果物に使用しても問題はないようです。

 

注意点として、

  • 野菜・果物を洗うときは5分以上つけたままにしない
  • 流水の場合、(中略)野菜・果物は30秒以上、ため水の場合は水をかえて2回以上すすぐ

とも表記されているようです。

 

環境に良いとされるドイツの老舗メーカー「Frosch」から出ている食器用洗剤には、残念ながらこのような表記は見つかりませんでした。

 

野菜や果物に使用できるものの方が、手にも優しいように思います。一度、お手元の洗剤を確認してみて下さい。

 

④ 沸騰したお湯で洗う

準備するもの

  • 沸騰したお湯
  • 氷水 もしくは 布

 

水では農薬は取れません。そこで、

 

1. 沸騰したお湯にレモンを20〜30秒浸けます。

2. レモンを取り出し、痛まないように、氷水に浸け熱をとります。もしくは、布でお湯をすぐに拭き取ります。

 

お湯につけることで、ワックスや農薬は落ちやすくなります。

 

まとめ

レモンの正しい洗い方4つ

ハニーレモンやレモンケーキ、または紅茶やカクテルに添えたりと、色んな場面で活躍するレモン。

 

ビタミンCの含有量は、1個あたり90mg。皮にはなんと半分の45mgも含まれています。しかし、レモンは栄養価だけではなく、香りを楽しむためにケーキやクッキーに擦ったレモンの皮を入れたり。これは、皮の近くに香り高い精油が含まれているからです。

 

添加物は一度体内に吸収すると、排出されずにそのまま体内に残ると言われています。最近の食環境は、食品添加物ならびに保存料が使用されている食品で溢れかえっています。

 

特に日本は、添加物の使用量が多いようです。都市伝説かもしれませんが、『スマトラ沖地震で津波に襲われ犠牲になられた日本人とタイ人の観光客の遺体について、タイ人の遺体は腐るのに、日本人の遺体は腐らなかった』とも言われています。

 

体内に蓄積され、奇形児やガンの原因にもなる添加物。今だけではなく、将来に影響を及ぼすかもしれない添加物は、特に子供のことを考えるとできる限り控えたいですね。と思いながらも、やっぱり日本のカップラーメンやお菓子は美味しくって、添加物ゼロ生活は無理な私ですが。

 

皮を擦って使ったり、皮のまま使ったりする時に防カビ剤がついているのかと思うと購入を避けたくなるレモン。これからレモンや柑橘類を買う時は、オーガニックのレモンを選び、かつしっかり洗ってから使用することで、口にする添加物を少しでも減らせるように心がけたいですね。

 

レモンおよび柑橘類の農薬やワックスについて気になっていた方に、少しでもお役に立てれば嬉しいです♪

 

今日もストレスレスな1日になります様に☆

 


東屋 / ジューサー レモン絞り スクイーザー製造:白岳窯(長崎県波佐見町)デザイン:猿山 修