殿姫殿5人家族

ドイツで殿姫殿5人家族

ドイツで子育て・親育て

ドイツで少しでも健康に良い牛乳を飲む。

牛乳嫌いの私。

 

小学校の給食で出される毎日一本の牛乳が大嫌いでした。

そして、大人になった今もなお、牛乳嫌いは変わっていません。

 

でもなぜかコーヒーには、豆乳やアーモンドミルクよりも牛乳を入れた方が美味しい。

 

昔は、牛乳はカルシウム一杯で骨の成長に良い!健康に良い!と言われていたけれど、大量生産となってしまってからは(?)、その健康性も疑問視されている様ですね。


なので、少しでも健康に良いものをと思って、今までは有機栽培の牛乳・草原育ちの牛乳を購入していました。


そんな中、お義母さんに教えてもらった昔ながらの製法で作られた牛乳のドイツ語表示。

 

単語だけを教えてもらって、意味もよく分からないのに調べもせずに、「伝統的な方法で製造されているんだなぁ。」なんて思っていたのですが、なぜか急に気になり始め、色々と調べてみました。

 

昔ながらの製法で作られるドイツの牛乳表示

ドイツの牛乳色々

ドイツのオーガニック牛乳

オレンジ色のデメター認証(demeter)は、世界で最も基準が厳しいと言われているオーガニック認証の一つ。
 

  • Pasteurisiert (低温殺菌)
  • Nicht Homogenisiert  (ノンホモジナイズ=均質化していない)
  • Traditionell Hergestellt (伝統製法による製造)

 

という表記です。

 

低温殺菌・ノンホモ=ホモジナイズしていない牛乳こそが、生乳に最も近い牛乳なんだそうです。

 

低温殺菌とは?

牛乳の美味しさを損なわずに、栄養機能を出来るだけ壊さず、病原菌だけを死滅させる方法です。

 

  • 63度で30分間

 

もしくは

 

  • 72度で15秒間


という低温殺菌で製造された牛乳は、

 

  • 風味の劣化が少ない
  • タンパク質やカルシウムの熱変性が少ない

 

牛乳です。


本来、牛乳は胃の中で固まり、ゆっくりと消化されることで、タンパク質やカルシウムを効率的に吸収します。


しかし、高温殺菌法で製造された牛乳は、タンパク質が熱変性される為、胃の中で固まらず、栄養を十分に消化吸収することなく、直接腸に流れ、腸に大きな負担を与えることになります。その為、乳糖不耐症状やアレルギー症状を引き起こす原因となります。


一方で、低温殺菌された牛乳は、タンパク質が熱変性されないので、

 

  • ゆっくりと消化吸収され
  • お腹でゴロゴロしにくく
  • アレルギーになりにくい

 

ということでです。

 

ノンホモジナイズとは?

ホモジナイズとは、牛乳に圧力をかけて、乳中の脂肪球を砕いて小さく均質化すること。


ノンホモジナイズド牛乳(圧力をかけ均質化されていない牛乳)は、置いておくと脂肪分が固まって上面に浮いてきます。これは、クリームラインと呼ばれる天然のクリーム層。

 

クリームが浮かぶということは、ホエータンパク質が生きている証拠。

 

クリームラインは美味しい牛乳の証

クリームラインが形成されるには、

 

  • ホモナイズ処理をしない事
  • 63度以上の熱を加えない事

 

が絶対条件。


クリームラインができる牛乳とは、『良質な生乳で適切に殺菌され、大切に扱われた牛乳』なので、栄養吸収率がとても良い美味しい牛乳なんです。


とはいえ、このクリームラインが我が子には気になるようで、飲みづらいらしい…

 

牛乳の弊害

ドイツの牛乳の種類
 

ガンのリスクアップ

牛乳やヨーグルトなどの乳製品を多く摂取する事で、

 

  • 前立腺ガンのリスクアップ

 

女性の場合は、

 

  • 卵巣ガンのリスクアップ
  • 乳ガンのリスク・死亡率アップ

 

すると、世界中の沢山の研究者が言っています。

 

牛乳はカルシウム補給にならず

牛乳を飲んだら背が伸びるというのは過去の幻想?


牛乳からカルシウムを摂取しても骨の強化にはならない、という研究結果も多数あります。


牛乳よりも

  • 海藻類
  • ごま
  • キクラゲ
  • モロヘイヤ
  • 小松菜
  • ケール


などの方がカルシウムは豊富に含まれています。


ゴマとケール以外はどれもこれもドイツでは入手困難なものばかり。

 

ケール(Gruenkohl)は、ドイツでも冬の風物詩。

マルクトに行くと必ず購入していましたが、今年は初の家庭菜園中。

植えるのが遅かったけど、グングン成長しています。

 

農薬・抗生物質の残留

牛乳には

  • 飼料から摂取した農薬
  • 治療の為の抗生物質

 

などが残留している可能性があります。

 

牛乳を飲む事で、無意識のうちに危険な農薬や抗生物質を摂取する可能性も。

怖いです…

 

最近は、安全ではない残留農薬クロルピリホスの牛乳への混入が問題となっていて、牛乳を飲んでいる妊婦さんの子供にADHD(注意欠如・多動症)を発症する可能性が高いという論文もあるそうです。


ということで、牛乳って身体に良いんじゃないの?ってのは昔の話。

調べると怖いことばかり書いています。

 

 読むと牛乳を飲めなくなってしまいます…

 

なので、やっぱり少しでも幸せな牛からできている、少しでも健康に良いであろう本物の牛乳を飲みたい。

 

ドイツの牛乳の種類

ドイツに来た時に、長期保存できる牛乳の存在を知って、驚いたものです。

 

ドイツの牛乳について詳しく書かれているブログはこちら⬇︎。

www.how2enjoyeu.com

 

沢山種類がある中で、私が最近知った少しでも幸せな牛から搾乳された牛乳は、

 

  • Weidemilch (放牧による牛乳。最低年間120日間は草原で放牧。)
  • Heumilch (飼料は夏は草原の草やハーブ、冬は干し草、必要に応じて少量の穀物とルピナス粉末)
  • Biomilch (オーガニック牛乳)

 

オーガニック牛乳は...

  • 充分に広い牛舎
  • できる限り広い草原で定期的な運動
  • 拘束飼育は禁止(例外あり:小さな酪農家)
  • 角の切り取りは禁止(例外あり:小さな酪農家)
  • オーガニック飼料
  • 遺伝子組換え飼料は禁止
  • 飼料の最低60%は草や干し草
  • 飼料の最低60%は自らの農場もしくは地域のもの


など、色々と厳しい規定があり、狭い檻に入れられず、鎖にも基本繋げられずに、なるべく自然に近い状態で育てられている牛から搾乳した牛乳になっています。

 

そして、飼料もオーガニック飼料である為、農薬の残留に関しても心配はいらず(完全ゼロではないけど)、安心して飲める。


身体は食べるものから出来ている。

なるべく自然に作られた、健康に良い食材を選んでいきたい。

 

とはいっても、やはり全てをオーガニックにすると、エンゲル係数がものすごく高くなるので、できる範囲で。

 

気になっていた牛乳のことを色々と調べてみて、これからの未来を担っていく子供達には、少しでも身体に良い食材を選んでいきたい、と改めて心から思うのでした。

 

日本では、伝統的な方法で製造された牛乳はとても高価なものの様ですが、ドイツではその他の牛乳とあまり変わらないお値段で購入できます。

 

賞味期限が短いのがたまに傷。

 

今日も読んで下さりありがとうございます。
素敵な1日になります様に☆